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February 04, 2007

田代 尚展

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田代 尚展
2007.2.6(火)〜 11(日)
11:00 〜 19:00 ※最終日は17:00まで

 北九州市在住の作家田代尚氏による、リノカット(*)の具象版画を主とした展覧会です。今回は、約10年にわたって、小倉北区京町のドン珈琲館において発表してきた小品およそ80〜90点を展示。田代氏は、これまでの作品を一堂に展示することで、自らの版画表現のうつりかわりをみなさんにご覧頂きたいと考え、今回の個展を計画されました。
 これまで田代氏は、ひも状のものを編むことによる立体作品を制作し、発表してこられました。こうした作品は、1992年〜2006年にかけて、ギャラリーとわーる(福岡・天神)、なびす画廊・ギャラリー58(東京・銀座)において、毎年1回個展を開いて発表しているほか、2002年には、福岡アジア美術館で、1996年からそれまでにかけて制作した立体作品による個展を開催し、広くみなさんにご紹介する機会を得て、好評を博しました。
 今回は、こうした、立体作品を手がけてこられた田代氏による版画作品をご覧いただくことができます。田代氏による、新たな表現の一側面をお楽しみください。

* 版画技法の一種で、凸版技法に分類される。建築材料に使用されるリノリウム板を版材とし、板目木版画用の彫刻刀で彫る。欧米では戦前、美術教育用の技法として流行したが、1930年代後半にH・マティスとP・ピカソが取り上げ、のち、この技法がアーティストによって真剣に試みられるようになった。とくにピカソは、1958年から本格的にリノカットに取り組んだことで知られ、1963年までに100点以上の作品を完成させている。

投稿者 d3gallery : 02:53 PM | コメント (0)